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奇蹟は一度しか起こらない(フランス/イタリア・1950年) [面白かった映画]

 監督はイヴ・アレグレ。
 原作はジャック・シギュール。
 脚本はジャック・シギュール。
 主演はアリダ・ヴァリ、ジャン・マレー。
 恋に落ちた男子医学生と女子医学生が郊外のホテルで愛し合い、結婚の約束をするが、戦争が勃発。 やがて男子医学生は捕虜になり、収容所から脱走。パリに戻って闇商売、結婚、破局。忘れられない元恋人を探し出し、病院の看護師をしている彼女と再会。思い出の郊外のホテルへ行くが、2人の心は溶け合えない。
 若く美しいアリダ・ヴァリと、ジャン・マレーが恋人同士。他の主演映画では観られない、若々しく純真な恋の物語。理不尽な戦争によって引き裂かれ、2人の愛も生活も変化が起きていく悲劇。歳月が流れても、心の奥に秘められたままの恋、忘れられない愛が、アリダ・ヴァリとジャン・マレーの独特の容姿と演技でせつなくも甘美に描かれていた。
 フランスの監督イヴ・アレグレ作品は、シモーヌ・シニョレ主演の『デデという娼婦』、ジェラール・フィリップ主演の『美しき小さな浜辺』、オムニバス映画『七つの大罪』(『第三話・色好み』)、ジェラール・フィリップ 主演の『狂熱の孤独』を観たが、どれも感動の余韻が残る映画ばかりである。

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