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歴史は夜作られる(アメリカ・1936年) [面白かった映画]

 監督はフランク・ボーゼージ。
 脚本はジーン・タウン、グレアム・ベイカー。
 主演はシャルル・ボワイエ。
 主人公はホテルのレストランで働く、優秀で美男の給仕長。嫉妬深い夫からパリへ逃れたくてロンドンでの離婚訴訟に勝訴した人妻と、恋に落ちる。その夫はアメリカの海運王で、主人公を殺人犯に仕立て上げた揚げ句、2人の乗った船に、濃霧中、全速力での航海を命じて氷山と衝突により沈没させ、殺害しようとする。
 イングリッド・バーグマンとの共演のサスペンス『ガス燈』が一番印象深いシャルル・ボワイエ。雰囲気もセリフの言い回しも好きだし美男俳優と思うけれど、他の主演&脇役の映画では持ち味や魅力が発揮された映画が少ないような気がする。
 この映画も最初は、ホテルのレストランの給仕長役で、あまり期待しないで観始めたが、次第に、
(こういうキャラクターもいいじゃない)
 と、あらためて独特の演技力と魅力を感じさせられた。
 殺人犯の濡れ衣を着せられて、どうなることかとハラハラしながら観る面白さもあった。
 ラブシーンも素敵である。
 ラストのハッピーエンドも爽やかだった。
 この映画は昔、テレビで観たが、タイトルが印象強くて記憶にあり、ストーリーは忘れていた。
 最近、他の映画も内容を忘れていることが、時々あるようになった。脳の記憶容量がいっぱいで、さらに日々、新しく入る記憶も次々とあるので、はみ出た記憶が自然消去されてしまうのかもしれない。年々歳々、脳のハードディスク容量が少なくなって、どんどん自然消去されていくのかもしれない、なんて思っている。

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